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もう先月のことになりますが、燕三条市の畑の朝カフェ5周年祭にトークゲストとしてお声がけいただきました。

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朝はなによりも美しい。

農業を始めるまで、その事実に気付きませんでした。

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そして全てを包み込み、新しい光をどの人にも注いでくれるまっさらな朝に思いを重ね、娘にも「あさ」と名付けるほど、朝が好きになりました。


そんななか、燕三条市では素敵な企画が催されています。

燕三条「畑の朝カフェ」です。
新潟県の燕三条市の地域ブランド確立を目的とした
「燕三条プライドプロジェクト」企画の一つで、「畑の朝カフェ」は、農家を中心とする異業種連携プロジェクトです。


朝の農園で、農業体験と素敵な朝食を楽しむもので、使われているカトラリーや椅子なども全て燕三条のものなのです。
なかなか競争率が高く、応募してもなかなか当選しなかったのですが、やっと今年初めて行くことができました!私が参加したのはハーブ農園さんの回でした。そのご縁で今回5周年祭にもお声がけいただきました。本当にありがとうございます!

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「畑が見が刈れば農家、人が磨かれ、地域が磨かれる。
人が集まり、交流と経済効果が生まれる」という思いでつくられ、とてもとても人気です。


 今回の会場は岡村葡萄園。
果樹ができない十日町にとっては、果樹畑は本当に新鮮でした。

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暑い日差しも葡萄棚の下は涼しく、葉を通り抜ける日差しは人の肌に触れるような柔らかい心地よさがありました。ぶら下がる袋のふくらみからは、はち切れんばかりの実りを想像できました。それだけで心が踊ります。

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作物を通してみる世界は、全く違って見えると、いつも感じます。
包み込むようなそこは、岡村さんの人柄そのままを写し取ったような農園でした。
そんな農園を、言葉でなくて園の佇まいで表現できることを羨ましいです。
そして、実行委員会の皆様の、また朝のように気持ちいい人柄も相まって、とても居心地のいい空間でした。何時間でもそこにいられるようでした。

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「葡萄の実はひとつひとつ同じようでいて、それぞれ遺伝子が違う。
でも全部が一つの房となって繋がっている。
まさに今日のようです」と、岡村さんは話してくれました。

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よく「地方は人があたたかいのが魅力」と言われますが、
私はそれ以上に、
「そこで困難を切り拓こうとしている姿が魅力」なのだと思いました。


移住して気付いたのですが、
未来を描く人のまわりには人が集まり、
どうにかしようとチャレンジをしている人には後継者がいます。 
業種を越えて、思いで一つの房となり、時間をかけて今を重ね、未来を共有できるこの空間が、これから先も続いてほしいと思いました。


そして、私もそんな空間を作っていきたいと、、、思いました。