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右から左へ、
右から左へ、
草をないでいると、
ぱたぱたと、触るように雨が肩を叩いてきた。
そういえば、予報では午前中は雨となっていた。
空が明るかったので、「ちょっとくらい、大丈夫かな」と思い、
軽トラを走らせ、草刈り機のエンジンをかけた。
 


草刈り機の轟音のなかで、思考は無になる。
右から左へ、
右から左へ、刃を滑らせる。
最近あった、悲しかったこと、もやもやすること、嬉しかったこと、
全部を薙ぎ払うように、刃を滑らせる。



草刈り機を止めてから、機械音がすっと消えると、
雨が葉を打つ音がひときわ大きくなり、
背中がひんやりしていることに気付く。 
雨に濡れて、袖が重くなり、頬に髪がはりつく。

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山も、稲も緑を濃くし、
遠くの山は、霧がかっている。



畦を歩くと、ぱたぱたぱたっと田んぼに飛び込んでいた蛙が、
いつのまにかバッタに変わっていた。 



季節な流れるように過ぎ去り、手で掴めないほど、軽やかにバトンタッチしてゆく。
あっという間に終わってゆく一日たちを重ねながら、
娘も毎日進化する。
変化するものの傍にいることは、毎日が楽しい。
楽しいけれど、ちょっと疲れが溜まってきたかも。


雨が降り、ちょっとだけ、ほっとする。
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