先日、農村地域生活アドバイーザー連絡協議会の研修会にお声をかけていただきました。


農村地域生活アドバイザーとは、農業経営、地域活動の活性化に携わる、県から認定された女性農家さんたちの会で、農村女性の後押しや活性化を目的とします。


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3、4年前でしょうか、十日町の振興局にて冬に行われた女性農家の勉強会がありました。
そこに参加されていたのは、ほとんどが十日町・津南のアドバイザーの皆様でした。
意見を出し合い、共有し合い、本当に刺激的な会でまた会いたいと思わせれくれました。


 

あれから時が経ち、
今回は県内のアドバイザーさんたちとお会いできました。
ところが、アドバイザーの中でも高齢化が進み、後継者をいかに入れるか、いかに若い世代と繋がるか、ということに頭を悩ませているとのこと。
不思議なもので、逆に私は先輩の女性農家さんたちと会いたいと思っていました。

 

しかし出産して気付いたのは、
「コミュニティは夜に醸成される」ということでした。
いろんな会議や会合、それにまつわる懇親会はほぼ夜に行われます。
所属するコミュニティの数だけ、会の数は多くなり、そのぶん夜を投資することになります。



「自分の夜」を投資できなくなると、一気に地域が遠くなったような気がして、寂しかったです。
だから、アドバイザーさんたちから「家族の理解」という言葉がたくさん出てきたのは納得でした。
「地域」からこぼれ落ちないように、なんとか頑張ってしがみついている。
でもそれが大変なら、簡単にぱっと手を離せれる。



助け合いながら、というのが難しい。
助け合うためには、理解が必要だからです。
ときには、自分のわがままじゃないだろうかと自分を責めたり、
ときには、自分のこどもに申し訳ない、もっとそばにいたいと葛藤したり、
逆に、家庭をないがしろにしていると思われるんじゃないだろうかと、そよの目が気になったり、
「どこそこの母ちゃんがなにか始めた」と奇異の目で見られるんじゃないだろうかと思ったり、
男社会に押しつぶされそうになりながら、


その一方で、
働かねばならないこと、
胸に秘めたアイデアを携え、

みんな、いろんな葛藤や、心のどよめきを持っていました。


女性は永遠に葛藤し続けているのだと思いました。
その葛藤のなかでも、
やるべきこと、やりたいこと、求められていることの3つの折り合いを付けながら、自分の役割と居場所をなんとか確保しているようでもありました。
それは、いまの私のようでもあります。


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今回は、道をつけようとする先輩たちの前で、
若者視点でのお話を、とのことでしたが、
逆に私のほうが、学ぶことがたくさんでした。 ありがとうございました。