今日は、移住してから
「死ぬかと思った」失敗を厳選してみました。


いまでこそやっと軽トラの脱輪も少なくなりました…。
それではどうぞ!


①側溝に草が詰まっているかと思ったら、
失敗11

蛇だった。
失敗12

これくらいのビックリは、まだまだちょろいもんです。


2、冬に野菜を腐らせる。

失敗10

 
移住してから気付きました。


「私、野菜をひと冬保存なんて、したことない。」


この豪雪地である十日町は、雪の日を中心に1年が組み立てられています。
夏や秋に収穫した野菜を
あの手この手で冬に向けて保存します。 


年中野菜があった温暖★香川県生まれで、
そしてスーパーに行けば、いつでも野菜がある状態の東京暮らしを経た私は、
漬物をはじめ、保存食や野菜をひと冬まるっと長期保存するような荒技を、経験したことがありませんでした。 




そのため、どうやって野菜たちを寒さから守るのか知らず、
また逆に雪に埋めて保存するもの、横穴に入れて保存するもの、なんてあったりして、頭は混乱。
せっかく収穫した野菜たちを腐らせてしまいました…。
捨てるときは、申し訳なく、胸がぎゅっと痛みました…。 
雪国に住むには必要なスキルだと思います。


3、出荷用のナスが全滅
失敗8
 
やるよねー。



うう。
うっかり液肥の配合を間違えてしまい、翌朝畑に行くと、無惨にも葉は落ち枝のみとなったナスの姿が。


当時は立ち直れず、しばらく泣き明かしました…
そんなときに橋場さんから「いっぱい失敗していいんだ。失敗するからいいんだよ。」と励まされ、また涙し、出荷先の方にも頭を下げて、おなじようにあたたかく励まされ、胸痛む思いをしたのを思い出します…。もうこういう失敗はするものかと、毎年誓う今日このごろです。


4、動力散布機ごと、川へ落ちる。
失敗5

動力散布機(約10kg)に肥料(約20kg)を入れて、よいこらと背負い、田んぼへ追肥をしていたときのことです。(結構、この状態で重くてフラフラ)



この年は集中豪雨があり、畦が落ちている部分がありました。
「あぁ、畦が落ちているなぁ(・ω・)」
注意し、気にしていたのですが。



やるよね。
やりますよね。



失敗6
つるっと足を踏み外し……



失敗7
畦下の川へ落ち、

ひっくり返った亀さん状態に。 
しばらく動力散布機の重みと、ショックで起き上がれず、 
幸いなことに、すり傷で済みましたが、まじで泣きました。 



5、トラクターを崖下に落とす
失敗1
調子よく耕うんを終えて、トラクターで帰ってきたときのことです。
車庫に戻し、帰ろうとしていたときのこと。

失敗2
 という、大きな音が。
何かが棚から落ちたのかな、と思い音のしたところへ行くと。
失敗13

車庫にあるはずのトラクターが、


ない。


いやな予感。




おそるおそる、車庫向かいの崖下を見ると……





失敗4

 
ト ラ ク タ ー が 落 ち て い る 。




まじで終わったと思いました。 (トラクターではなく、私の人生が)

失敗3
車庫のある場所は、崖に向かってなだらかな坂になっており、
パーキングがきちんとかかっていなかったトラクターは、
 つるつるつる…とずり落ち…


崖下の田んぼへダイブ!!!(涙)




私、顔面蒼白。
ショックのあまり、慌てる元気もなし。



それでも、橋場さんは
「失敗は誰でもするから大丈夫だよ。落ちたのが田んぼだから、そのままトラクター運転して田んぼから引き上げよう」と。 
私がもし橋場さんだったなら、そう言えるだろうか。
まだ初心者な弟子の失敗を、許せるだろうか。


一生かけて橋場さんのために償おうと誓った出来事でした。 



6、 最後は雪国の洗礼。凍った坂道を車で滑り落ちて、崖にほぼ落ちる。
失敗9

これは本当に死んだと思いました。
まだ分校に住んでいたころ。
分校前の坂道を、車で降りようとしたときのことです。
 

下り始めたら、坂道が全部凍って、てっかてっかの、けろっけろであることに気付きました!
なんて、気付いたころにはもう遅く、悲鳴を上げながら ハンドルのきかない車でものすごいスピードで蛇行し、坂道の崖下へ落ちました。



いえ、落ちる瞬間に、後輪が幸いに坂道のはじにひっかかり、
半分宙に浮いた状態で止まりました。


なんとか脱出するも、

失敗14
坂が凍ってつるつるなので、歩けず産まれたての子鹿状態に。
なんとか集落の人たちに助けていただきました。
リアル死ぬかと思った出来事でした。





以上、死ぬかと思った、山地でした失敗6選でした。



とにかく、
崖と坂に気をつけろ!
そればかりです。


知らなくて失敗したこと、私のウッカリミスで失敗したことなど、たくさんでしたが、どれも地域の皆様に助けていただき、失敗を認めていただき、失敗をひとつひとつ乗り越えながら今に至ります。そして今も、たくさんの失敗を繰り返しながら、どんくさい私でもなんとか今を生きることができています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです…。
山地での生活も農業も実験の繰り返しです。 


助けていただいた分を、恩返しできるよう、
そして後輩を助けれるように、ますますがんばりたい所存です! 
そして皆さんもぜひ、お気をつけください!